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夜桜お七
夜空ノムコウ
横顔




【夜桜お七】E1-G2

1 赤い鼻緒が ぷつりと切れた
すげてくれる手 ありゃしない
置いてけぼりをけとばして
駆けだす 指に血がにじむ

さくら さくら
いつまで待っても 来ぬひとと
死んだひととは おなじこと
さくら さくら 花吹雪
燃えて燃やした肌より 白い花
浴びてわたしは 夜桜お七

さくら さくら 弥生の空に
さくら さくら 花吹雪 

口紅をつけてティッシュを
くわえたら
涙がぽろり もひとつぽろり

2 熱い唇 おしあててきた
あの日のあんた もういない
たいした恋じゃなかったと
すくめる肩に風が吹く

さくら さくら
いつまで待っても 来ぬひとと
死んだひととは おなじこと
さくら さくら 花吹雪
抱いて抱かれた二十歳の夢のあと
おぼろ月夜の夜桜お七
さくら さくら 見渡すかぎり
さくら さくら はな吹雪

3 さくら さくら さよならあんた
さくら さくら はな吹雪


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【夜空ノムコウ】C1-D2

あれから ぼくたちは 何かを信じてこれたかなぁ
夜空の向こうには 明日がもう待っている

1 誰かの声に気づき ぼくらは身をひそめた
公園のフェンス越しに 夜の風が吹いた
君が何かつたえようと 握り返したその手は
ぼくの心の やわらかい場所を 今でもまだしめつける

あれから ぼくたちは 何かを信じてこれたかなぁ
マドをそっと開けてみる 冬の風のにおいがした
悲しみっていつかは 消えてしまうものなのかなぁ
タメ息は少しだけ 白く残ってすぐ消えた

2 歩き出だすことさえも いちいちためらうくせに
つまらない常識じょうしきなど つぶせると思ってた
君に話した言葉は どれだけ残っているの?
ぼくの心の いちばん奥で  から回りしつづける

あのころの未来に ぼくらは立っているのかなぁ
すべてが思うほど うまくはいかないみたいだ
あれから ぼくたちは 何かを信じてこれたかなぁ
夜空の向こうには 明日がもう待っている


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【横顔】E1-A2

1 最後の夜にしようと 心にきめて 部屋を出たのに
れたその微笑み 言葉を閉じこめる

同じ色の 気持ちなら 愛と呼ばせて
ほかの誰も知らない きずなでいいわ

想いが 想いが 溢れて あなたと
真っすぐに 向きあえない
静かに 横顔 見ているだけでいい
いつの日か かなら
悲しみも思い出に きっと変わるから

2 最後の恋にしたいの 素直な気持ち 見せた私に
かざらない優しさで こたえてくれたひと

心だけは つながっていると信じて
引き戻せない道を 歩いてきた

想いが 想いが 流れる時間を
さまよっても つらくはない
遠くで 横顔 見守るよろこび
それだけで 幸せ
あなたのいる星なら 生きていけるから

3 すぎた過去へと つづくとびら
鍵ごと消えてしまったけど
明日あすへの扉 鍵あなさえもなくて

想いが 想いが 溢れて あなたと
真っすぐに 向きあえない
静かに 横顔 見ているだけでいい
いつの日か かなら
悲しみも思い出に きっと変わるから


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